【DEMO版プレイ】人の痕跡が残る不思議な塔を登り続ける新作『Jusant』の特徴やプレイした感想・評価/レビュー

PC向け大手プラットフォーム「Steam」にて10月17日まで開催されていた大型イベント「Steam NEXT フェス」
そのイベントでは、Steamで販売予定である数多くのゲームたちが一斉にDEMO版(体験版)を期間限定でユーザーに提供し、デベロッパー自らがSteam上で配信を行うなどの様々なコンテンツが解放されていました。

今回は、そんな大盛況であった「Steam NEXT フェス」でDEMO版の提供が行われたゲームから、筆者が実際にプレイした「Jusant」のプレイレビューを記載します!

作品概要

Jusant

ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
デベロッパー:DON’T NOD
パブリッシャー:DON’T NOD
リリース日:2023年10月31日

このゲームについて

アクションパズル登攀ゲーム『Jusant』で、心癒されるひと時を。水の相棒と共に果て無き塔を制覇し、遥かなる高みに登りつめよう。登攀具を使いこなし、多様な生態系でルートを拓き、塔の過去を解き明かそう。

本作は、スクウェア・エニックス社より販売された「ライフイズストレンジ」の開発を手掛けたDON’T NODにより開発・販売される新作アドベンチャーです。
フランスのパリに拠点を置く企業から発売される本作ですが、DEMO版の時点で既に日本語が導入済みです。
さらに、Steamでの販売だけでなく、発売日当日から「GAME PASS」へのラインナップ入りも予定されており、日本人ユーザーにとって嬉しいニュースが盛りだくさんです。

公式掲載のPC最小スペック
CPUCore i5 7400
AMD Ryzen 3 1300X 
GPUNVIDIA GTX 1060 3GB
 RX 480 4 GB
RAM8 GB RAM
ストレージ20 GB の空き容量
公式掲載のPC推奨スペック
CPUCore i7-6700
GPUNVIDIA GeForce GTX 1080
AMD Radeon RX 5600 XT
RAM16 GB RAM
ストレージ20 GB の空き容量

総合評価

一貫したアクションと自然な環境音で世界に引き込まれるアドベンチャー

筆者がDEMO版を実際にプレイし終えた時に感じたゲーム全体の総評ですが、本作はひたすら上を目指す「一貫したアクション」と「物語の続き」という達成報酬のバランスが非常に良い出来であるという結論に至りました。

プレイヤーが操作し続ける少年は、何を求めてこの地にやってきたのか
挿入シーンで不意に魅せてくる神秘的な現象
全く知らない土地を冒険してるかのように道行く先全てが予測できない世界観

様々な要素で前に進み続ける理由を与えてくれるストーリーという報酬と

ストーリーという報酬を得るために求められるアクションの一貫性
絶妙な緊張感とチャレンジを恐れさせないリトライへの寛容さ
無駄な音を挿入せず、アクションプレイ中はそのギミックに集中させてくれる環境音

報酬を目指して突き進む先々で求められる様々なアクションとそのバランスが本当に絶妙で、プレイしていた時間があっという間に感じてしまうゲームであると思います。

アクション

細かい入力の要求によって自然と集中を促されるクライミング

本作のメインアクションとなる「クライミングアクション」は、マウスの左クリックと右クリック、ドラックを活かしたアクションとなっています。

各クリックは、プレイアブルキャラクターの両手と同期しており、ホールドし続けることでブロックを掴み続け、ホールドを解除することで掴んでいたブロックを離します。
一番最初は戸惑ってしまう操作感ではありますが次第に操作とゲームのアクションが一致してくるので、そこまで難しいものではありません。

スタミナゲージを管理しながら目的地を目指す

現実のクライミングでも命綱である「カラビナロープ」がしっかり用意されており、一定の進捗以降、カラビナロープを設置するとスタミナゲージが出現します。
スタミナゲージは、クライム以外にも後述する「ジャンプ」や「ロープアクション」など全ての動作を行うたびに少しずつ減少していき、スタミナの上限値も減少していくため注意が必要です。

スタミナを消費して飛び移るジャンプアクション

手を伸ばす程度では届かない先に次のブロックがある時に行う「ジャンプアクション」です。
初見はかなり臆病になりがちなアクションですが、操作はスペースキーのホールド/解除のみでいたって簡単なので、飛び出す勇気だけあれば問題ありません。

「ジャンプアクション」を行うと、一時的に現在のスタミナ残量を基準に回復の上限値が減少してしまいます。

両手と両足を使って自身を支えられる状態であれば「休む」ことが可能なので、DEMO版では、スタミナ管理が厳しいケースは特にありませんでしたが、製品版では大きな動作を行う前にしっかりとスタミナを意識しておくことが重要になりそうですね。

多彩なロープアクション

ウォールダッシュ
ターザンジャンプ

メインアクションである「クライミング」だけでなく、本作ではカラビナロープを活かした「ロープアクションも」かなり魅力です。

正確な物理演算によって細かい調整が求められるため、カラビナロープを利用して対岸へ飛び移る「ターザンジャンプ」はかなりヒヤヒヤします。

リトライに寛容なカラビナロープの昇降機能

カラビナロープは、足が地面や壁に接地していなくても自身を上昇させたり降下させたりすることが可能であるため非常に便利です。

ロープアクションに失敗しても落ち着いて状況を確認できるようになれば、すぐにこの方法を活かした復帰が思い付くようになります。

この復帰方法を思い付くためのヒントは各所にある
高所に配置されたカラビナ設置ポイントとガイド
ガイドに従うと上昇可能なことがわかる
唐突な出来事に戸惑いながらも理解する筆者

カラビナロープを最大限に活用するヒントは、実はギミックの各所に用意されており、落ち着いてプレイすることが可能になってくると自然と応用法が身に付き、小さな成功体験を得ることができます。

進めるほど広がっていく世界観

主人公そして主人公と行動を共にする生物の謎

主人公や主人公が連れている生物の正体、そして主人公たちの行動に呼応する土地など様々な謎が広がっていき、どんどん前に進みたくなる気持ちが強くなっていきます。

主人公は常に「貝殻」を背中に背負っており、貝殻に「耳を澄ませたり」「息を吹き込む」ことを強調しているので、「貝殻」と「音」が謎を解き明かすヒントになるのでしょう。

この地から人が居なくなった真相や「雲に遠征」の結末

この地の人々はなぜこの土地を離れなければいけなかったのか
そして、「雲に遠征」した人々はどうなったのか

この地に人々が確かに存在していた痕跡と、様々な謎とその解明への出発でDEMO版の内容は終了しました。

まとめ

物語を主軸にバランスよく構成された新作アドベンチャー

10月31日リリース予定の『Jusant』は、物語を主軸にゲーム全体をバランスよく楽しめるように丁寧に構成されたゲームであると感じました。

筆者の個人的な価値観ではありますが「こういうゲームがあるからインディーゲームからは目を離せない」のです。

繰り返しの案内にはなりますが、本作はSteamでの販売だけでなく、Microsoftが提供するPC向けのゲームサブスクである「GAME PASS」でもリリース当日からラインナップ入りを予定しておりますので、気になる方は是非、プレイしてみてください。

おわりに

今回は、PC向けプラットフォーム「Steam」にて、10月17日まで開催された「Steam NEXTフェス」で無料体験版が解放されたゲームの中から、新作アドベンチャー『Jusant』のDEMOプレイレビューを記載させていただきました!

こちらの記事で紹介させていただいたゲームの2タイトル目のプレイレビューになり、残りも後日掲載予定なので、見に来ていただければ幸いです。

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