【DEMO版プレイ】造られた命が生命の最期を辿る物語ADV『Europa』の特徴やプレイした感想・レビュー

こんにちは!筆者のカゲイヌです!
今回は、下記記事でご紹介した新作(販売予定)ゲームから4作目となる『Europa』のDEMO版をプレイした感想やゲームの特徴について解説させていただきます!

DEMO版は、この記事を書いている11月2日現在でもPC向けプラットフォームSteamにて配布中ですので、気になった方は是非プレイしてみてください!

作品概要

Europa

ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
デベロッパー:Helder Pinto
パブリッシャー:Future Friends Games
リリース日:2024年

このゲームについて

木星の影に覆われた緑豊かな人間が居住可能となった楽園、月エウロペで、アンドロイドのジーは答えを探すために旅に出る。その景色を走ったり、滑ったり、飛んだりしながら、陥落したユートピアの廃墟で謎を解き、生きている最後の人間の物語を発見しよう。

本作は、OW/OW2やCRYSISシリーズでマップデザインを手掛ける「Helder Pinto」氏によって製作されたアドベンチャーゲームです。
トゥーン調のグラフィックによって生み出された世界観が魅力的であり、その世界を楽しむために用意されたギミック攻略が中心のゲームとなっています。

公式掲載のPC最小スペック
CPU Intel or AMD
Dual Core CPU
GPUDirectX 10 Feature Level AMD
or
NVIDIA Card
with 1 GB VRAM
RAM6 GB RAM
ストレージ 8 GB の空き容量
公式掲載のPC推奨スペック
CPU記載なし
GPU記載なし
RAM記載なし
ストレージ記載なし

総合評価

心にダイレクトアタックしてくるハートフル・セミオープンワールドADV

本作は、グラフィック・BGM・ボイスといった様々な要素を用いてプレイヤーの心に隠れた純粋な部分を動かしてくるようなゲームとなっていました。

本作は、現在「日本語非対応」となっており、ストーリーに関係する書物やナレーションは全て英語によるものとなってしまっていますが、言語以外のグラフィックやボイスといった要素でも全力で「命」がテーマであることを伝えてくるゲームになっていて、言語の壁によってゲーム体験が損なわれてしまうようなことはありませんでした。

ゲームの内容は、ギミック攻略を中心とした簡単なものとなっていますが、トゥーン調のグラフィックによって作り出された世界を探索し、世界観を最大限楽しめるようにするためのバランスなのだと感じることができます。

本作のゲーム体験の基本となる様々な要素

背中の装置を使った空中移動や水上滑走アクション

本作の基本アクションとなる空中移動や水上滑走は、ギミック攻略だけでなく世界を探索することによって得られる没入感を向上させてくれる非常に重要な役割を担っていました。

ワールドの各所にある不思議なオブジェクトを回収することで、背中の装置のエネルギー残量の上限が増え、滞空時間やエネルギーを消費した上昇が行えます。

一度の上昇でかなりの量のエネルギーを消費しますが、ワールドのあちこちに存在する光の粒子を回収することでエネルギータンクの残量は回復し、主人公は滞空を続けます。

基本アクションを活かした縦横無尽な探索を

「これがあるならこういうことをやってみたい」というユーザーの求めるゲーム体験を受け入れるかのように、「必要でないようなことでも出来るように」していたりと各所に遊び心が加えられており、作り手の主張は目立たせず、あえてユーザーに委ねているように感じました。

フィールドギミック専用の特殊アクション

プレイヤーが操作する主人公からエネルギーを放出することで、扉を開けるカギとなる「灯台」に火を灯せるようです。
DEMO版では、この能力について明らかにされていませんでしたが、こういった謎の力をサラッと使用するように促してくるのもストーリーに自然と興味が湧くような作りになっていて、素晴らしいと思いました。

基本を集めたギミック攻略

今回、DEMO版をプレイすることで体験できたフィールドギミックは以下の3つが中心でした。

隠すように配置された光の玉を集めてスイッチを開放するギミック。

エネルギーを自身から放出することで4つの灯台を灯し、スイッチを開放するギミック

消えるブロックを渡るギミック

総じて言えるのは、誰から見ても「決して難易度が高いものではない」ということ。
消えるブロックなんかは、フィールドのあちこちにある光の粒子を集めてエネルギーを維持し続けて空を飛んでしまえば、スキップして目的地まで行くことが可能なくらいです。

ただ、この方法をすんなりと思い付いたと同時に、「あくまでギミックの攻略というゴールではなく、ゴールまでの過程を重点に置き、あらゆる可能性を模索することを促している」と感じました。

ストーリー

おじいさんの書き記したノートを辿り”島”を目指す

誰かの墓の前から始まり、人が住まなくなってから時間が経過したであろう民家の作業台から1冊のノートを見つけることで物語は進み出します。

おそらく、プレイヤーが操作しているキャラクターであろう「男の子」へ向けた手紙がノートに書き記されており、ノートの続きは紛失してしまっています。
その手紙には「島」へ来るように書かれており、主人公はその島を目的地にエウロペと呼ばれる人が住めるようになった月を探索することになります。

ノートの一部はフィールドの各地に散らばっており、特段難しい位置にあるわけでもないので、見つけることが重要ではなく、拾って読むことが重要であることが分かります。

ノートの最期を追い求めることで真相が明らかになる

ノートの一部には、おじいさんから我が子への想いだけでなく、おじいさんが最期を迎えるまでの経緯が記されており、続きが気になってどんどん前に進むことができました。

まとめ

人の最期を追い求め、生きた土地を巡る”儚さと希望”が共存したADV

「人の最期」を追い求め、世界を探索するプレイヤーと主人公とは裏腹に、緑豊かで生き生きとして様々な生物を強調してくる世界のギャップは、切なさや儚さ、希望が共存したゲームになっていると感じざるを得ませんでした。

初々しさを思い出させてくれるアクション/ギミックも魅力

非常にシンプルな内容となっている本作のアクションやそれを用いるフィールドギミックですが、誰もが初めてゲームをしたことに思った「こうしてみたい」という単純で非合理的な発想をプレイとして体現させ、懐かしさを感じさせてくれる素晴らしい内容でした。
シンプルな体験によって、世界観へ目を向けられるようになっているのも大変良かったです。

おわりに

今回は、2024年に発売予定である新作ADV『Europa』の特徴やDEMO版をプレイした感想について解説させていただきました。

繰り返しの案内にはなりますが、Steamにて現在もDEMO版が配布されていますので、気になった方は是非、プレイしてみてください。

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