日々、学業に勤しむ皆さんの中には、学校でバイトが禁止されていて、自分の時間をお金に換えられないという方も少なくないでしょう。
それでもパソコンが欲しい!という方もたくさんいらっしゃると思います。
でも、バイトをしていない人からすれば想像も出来ないほど高額な物で、まずはどこから話を切り出せばいいのかすら分からなかったりしますよね。
そこで、購入する機会を得るために是非やってみて欲しいのが親へのプレゼンです。
プレゼンとは、プレゼンテーションの略で『提案・提示』という意味。
内容を相手の目線で考えて構成することが非常に重要です。
一足先に大人になった筆者から、親にはどういう風に話せばいいのか、話すまでに必要な準備を筆者なりに一つずつアドバイスします。
目次(クリックorタップでジャンプ)
前提条件と目標
バイトができない年齢または学校や家庭でバイトが禁止されている
バイトが可能ならバイトして買うのが当たり前
自分の時間をお金に換えることができない人が現実的な範囲でどうすればいいのかを解説します。
定期的な資金調達が見込める
- お小遣い/月
- お年玉/年
など
”ショッピングローン”を自分の代わりに親に契約してもらうが目標
自分の使えるお金で買う事が前提
ショッピングローンとは、信販会社にパソコンの購入代金を立て替えてもらい、立て替えてもらった代金を契約時に指定した回数で分割して毎月返済するものです。
『高校生』や『未成年』はこのショッピングローンを利用することはできません。
ショッピングローンを未成年または高校生が利用する際は、厳正な審査の後、親のローン契約になります。
あくまでも親が購入し、あなたに買い与え、あなたが毎月の費用を親に支払う。
おねだりしたい気持ちも分かりますが、まずは自分の毎月毎年の資金で買うことを目標にしましょう。
目的に向かい一心に努力して、その気持ちを親御さんに伝えれば、もしかしたら厚意を受けられるかもしれないし、なかったとしても親の同意を得ることさえできれば、自分の考えた方法で『PCを買える』という可能性が残ります。
自分の持ちうる手札を最初から投げ捨てて希望的観測に縋るくらいなら、自分のできる限りを尽くした方が、その過程はとても良い経験になり、達成すれば素晴らしい成功体験になって今後の自信にもつながりますよ。
その他臨時収入は臨機応変
誕生日やクリスマスプレゼント等のイベントは資金に計上しない
イベント事での定期的なプレゼントは、あなた達の為に親御さんが提供するものであって、あなた達はそれを享受するだけであり、現金化や前借り等の決定権はありません。
予想外な親戚からのお小遣いや、その他の臨時収入は、人それぞれで機会に差異があるため、後述する内容に臨機応変に割り当ててください。
分割手数料無料キャンペーン中のPCショップで購入すること
これ以外の選択肢はない
ショッピングローンにおける手数料とは、購入金額(返済額)に対して分割回数を指定したとき、その分割回数を利用する際に各信販会社が設定している手数料(年率)が購入金額(返済額)に上乗せされるものです。
気になるのであれば、目標金額を設定した際、以下の計算をすれば自分が支払う(上乗せされる)手数料が分かります。
購入金額 |
× |
自分が希望する分割回数に各社が設定している 利用代金100円当たりの分割払手数料の額 |
÷ |
100 |
|| |
上乗せされる手数料 |
例えば
- 15万円のパソコンを購入。頭金を5万円支払い、残りの10万円を24回払いで支払う。
- 24回払いでの利用代金100円当たりの分割払手数料の額が15円だった。
場合
(購入金額ー頭金) の残金 | 100,000 |
× | |
100円当たりの 手数料 | 15 |
÷ | |
100 | |
|| | |
上乗せされる 手数料 | 15,000 |
となり、10万円と、この手数料の合計を24回に分けて支払うわけです。
これを回避する為に”手数料無料のショップを利用する必要があります。”
頭金とは、契約の際、一定の額または率を支払うものです。これを支払うことで、借入金額を
(購入金額-頭金)にすることができ、最初の審査や毎月の支払額をより現実的なものにできます。審査合否の前に前払いするのではなく、予め頭金を支払う意思があることと、その金額を提示しておくだけなので、安心してください。
PCショップには、ショップでPCを購入し、利用可能なショッピングローンで分割払いを希望した際、本来発生する分割払い手数料を一定の分割回数までショップが負担してくれるところがあります。
分割回数の上限や期間はショップによって異なるので、PCショップサイトを巡り常に情報を収集してください。
親に相談する前に必要な準備
頭金の準備と返済計画をしよう
頭金の算出と貯金
頭金なしはさすがに無理なので最低でも1年は我慢の時期
「すぐに買える方法ないの!?」と思うかもしれませんが、世の中そんなに甘くはありません。
まずは、あなたの環境で定期的に見込める収入(月々のお小遣い/お年玉など)で頭金の貯金をしましょう。
頭金を算出する為に分割回数・目標の購入金額を決める
分割回数と購入金額を同時に決めないと破綻する
バイトが出来ず、お小遣いやお年玉など、機会が少なく自力での解決が見込めない収入の場合は、分割回数と購入金額を同時に決めておかないと、分割代金が毎月のお小遣いを上回ってしまったり、それを回避する為に必要な頭金が自分の年間資金の3年分以上になってしまったりと、計画はあっという間に破綻してしまいます。
例として、以下の環境での計画を作成します。
資金源 | お小遣い/月 | お年玉/年 | 臨時収入 |
金額 | 3,000円 | 10,000円 | なし |
一年間で貯蓄可能な金額は4万6,000円なので、まずはこれを最低限の頭金として計画します。
次に、予算と分割回数を決めるために、必要な条件を付けます。
- 分割支払いは、お小遣いの範囲にする
- 毎月の返済額は月のお小遣いの3/4とし、1/4は手元に残す
- 分割回数は12回~36回までとし、出来る限り進学や就職といった大きな生活環境の変化が訪れる前に完済できる計画をする
- 欲しいPCが15万円
ローンは、完済までの期間が長ければ長いほど、1回あたりの返済金額は少なくなりますが、見えない将来の自分に全てを委ねることになります。
その危険性を重々理解している大人を説得するのであれば、出来るだけ自分の想像できる将来の内に完済できる計画をしましょう。
今までの内容をもとに、実際に必要な頭金を計算します
1 | 最低限の頭金(円) | 46,000 | ||
2 | 毎月の返済額(円) | 2,250 | ||
3 | 分割回数(回) | 12 | 24 | 36 |
4 | 返済額×分割回数(円) | 27,000 | 54,000 | 81,000 |
5 | 1と4の合計(円) | 73,000 | 100,000 | 127,000 |
6 | 目標の購入金額 | 150,000 | ||
7 | 5と6の差異 | -77,000 | -50,000 | -23,000 |
8 | 追加で頭金に必要な額(円) | 77,000 | 50,000 | 23,000 |
このように、最低限の頭金だと足りない状況になる可能性があります。
ここから、さらに頭金を貯めて目標の購入金額を目指すか、購入金額そのものを見直すかは自分次第です。
お小遣い・お年玉といった他者の厚意から得られるお金というものは、必ずしも不変的なものではなく、環境によっては減額といった変動的なものだと思います。
よって、想像できる範囲で起こりうる最悪のケースというものを想定しておかなければなりません。さらに、友達との交際費や急な出費にも対応しなければならないケースも想定して、全額出費は確実に避けるようにしてください。
返済計画をより確実な条件で作成することで、自分の責任感を自覚し、親へのプレゼン内容をより説得力のあるものにします。より確実な計画の為には、準備という我慢の期間をどれだけ設けるかが重要です。
返済計画書の作成と親に少しずつ話していこう
返済計画書の作成とその必要性
口だけでなく表も使う
これだけ簡易的なものでもあるだけ(作って見せるだけ)で全然違う
何も知らない相手に対して、自分の計画が如何に綿密に構成されているのかを口だけで伝えるのは至難の業です。相手により理解してもらう為には、目で見てわかるものも加えて説明する必要があります。
手書きでも構わないですが、パソコンを購入したいが為のプレゼンなので、出来ればデータで作成してコピーするという方法でやりましょう。
スマートフォンでインストール可能なMicrosoftのExcelでも作成可能なので、頑張って作ってみましょう。
さらに、自分の今まで計画の経緯を表で作成すれば、より説得力が増すでしょう。
話す内容を考えよう
- パソコンを購入して何をしたいのか
- パソコンで将来的に何を学びたいのか
- 親の約束を守る決意
- 計画書の提示と頭金の証明
とても難しいとは思いますが、それぞれの環境に合わせて自分自身で構成していかなければなりません。
重要なのは、自分が何の為にパソコンが欲しいのかを正直に話すことと、それ以外での活用法を如何に自分で見出すか、それによって親の約束を破るような事にならないという保証と説明。
頑張りましょう。
詰め込み過ぎず、相手の視点で話し、必ず相手の意見にも耳を傾けること
親は生活を支えてくれている存在であることを忘れない
あなたの話す相手は、あなたの何倍もの経験を積んだ、人生の先輩でもあります。
相手が知らない知識だったとしても、上から目線で話すのでなく相手に敬意を表して、それが将来的にどういう意味を成すのか、それがどれだけ自分のやりたいことなのかを誠実に話し、相手の意見もしっかり聞いて互いに納得できるまで、少しずつ話していきましょう。
絶対に成功するわけではない
どんなに頑張っても報われない可能性もあります。
誰が悪いわけでもなく、仕方のないことだってあります。
ですが、あなたの努力は経験となって、必ずどこかで活かせるでしょう。
まとめ
親にプレゼンするために準備するべきものと話す上で必要な内容を解説しました。
- 目的の金額と費用の計算を自分で行う
- 自分で使うことが許されたお金で賄えるように計画する
- 返済は毎月のお小遣いという変動の少ないもので計画する
- 交際費や急な出費の可能性、その他予想外な減額に備える
- 頭金を準備してから話をする
- 計画した内容を目で見て分かるもので提示する
- 相手の視点で考えて、自分の言葉で説明し、相手の約束や条件を破らない決意を表明する
- 絶対に成功するわけではない
以上を踏まえて、自分の出来る範囲での可能性を掴むために頑張ってみてください。